Japanese Institute for Public Engagement
製薬医学(Pharmaceutical Medicine)とは、患者のベネフィットと社会の健康のために医薬品の創薬から市販後にいたるまでのプロセスを考える医科学の専門領域です。国際製薬医学会(IFAPP: International Federation of Associations of Pharmaceutical Physicians and Pharmaceutical Medicine)は1975年の創立以来、世界各国の製薬医学会を支部組織として製薬医学の普及啓発に努めています。日本では日本製薬医学会(JAPhMed: Japanese Association of Pharmaceutical Medicine)がIFAPPの日本支部としてIFAPP創立以来、共に活動してきました。
近年の医療ニーズの変化や多様化を反映して新薬開発にも様々な業種からの参入が相次いでおり、医療機器とのコンビネーション、再生医療、アプリやVirtual Reality等のICTを利用した治療戦略などが活況を呈しています。また、患者中心の医薬品開発への期待から、開発から市販後までの各段階で患者と市民の参画を推進する動きもあり、これらの新たなプレーヤーに対する教育研修の機会提供は製薬医学の普及啓発に最も重要です。
製薬医学のプロフェッショナルを育成するために教育研修は欠かせません。IFAPPでは教育カウンシルを中心に各国の教育制度の標準化に必要なシラバスやカリキュラムの制定をリードし、EUのIMI事業として誕生したPharmaTrainプロジェクトではEUをはじめとする各国の製薬医学教育コースの標準化が進みました。
日本でも大阪大学と日本製薬医学会が共催する製薬医学教育コースが国際認証を受けています。IFAPPでは教育専門のNPO法人IFAPPアカデミーを設立し、各種のe-learning教材の提供とWebinarによる双方向のオンライン教育を開始しました。ICTの普及によるオンライン化は多忙な日々にあって学習に意欲的な多くの人々にとって貴重な学びの機会となっています。
当法人では2020年8月より、コンピテンシー評価に基づく人材育成(Dコース)を推進する一環として製薬医学のオンライン教育を提供することになりました。
IMI : https://www.imi.europa.eu
PharmaTrain : https://www.pharmatrain.eu
製薬医学教育コース : https://japhmed.jp/education
IFAPPアカデミー : https://ifappacademy.org
各コースに「会員専用ページ」を設けています。このページは事務局からの案内等の他、会員相互の情報交換に自由にご利用いただけます。参加選考の後に事務局から発行されたIDとパスワードを使ってログインしてください。
Section | 教育シラバス v2.0 | Module | モジュール講義内容 |
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1 | 創薬 | 1 | ・序論 ・創薬と開発計画の基礎 |
2 | 医薬品開発:計画 | ||
3 | 非臨床試験 | 2 | ・非臨床試験からヒトでのPOC (Proof of Concept) へ ・探索的臨床開発 |
4 | 製剤開発 | ||
5 | 探索的開発(分子からPOCまで) | 3 | ・検証的臨床開発 ・倫理と法的課題 |
6 | 検証的開発:戦略 | ||
7 | 臨床試験 | 4 | ・臨床試験 ・臨床試験の方法と生物統計学 |
8 | データ・マネジメントと統計 | ||
9 | 倫理と法的課題 | 5 | ・薬事、安全性、ファーマコビジランス |
10 | 薬事 | 6 | ・医療の市場と経済学 |
11 | 医薬品の安全性、ファーマコビジランス、薬剤疫学 | ||
12 | 情報、販売促進、教育 | ||
13 | 保健医療の経済学、医療経済学、薬剤経済学 |
シラバスv2.0講師担当表 [2021.4.19update]
Cコース 講師プロファイル [2021.2.26update]
Question | Answer | ||
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Q1 | 平日の夜にオンライン開催とありますが、仕事で受講できなかった回の録画にアクセスできますか? | A1 | 毎回録画しますので、開催年度内であれば録画にアクセスできます。 |
Q2 | 多くの講義がありますが、何割ぐらい出席できればよいのでしょうか? | A2 | 出席率ではなく、毎回出題されるミニ・テストやコース終了時に行われる試験(Cコースではモジュール終了時も)で評価しますので、受講予定のすべての講義(録画の利用を含む)を受講して試験等に対応してください。 |
Q3 | 6つのモジュールを全て受講する必要があるのでしょうか? | A3 | モジュール単位での受講も可能ですので、ご自身にとって必要と思われるものを選択して受講することもできます。ただし、体系的な学習の履修証明としての修了証書は6モジュール全てを選択された方に限定しています。 |
Q4 | 受講者が欠席の場合、代理参加者が受講することは可能でしょうか? | A4 | データセキュリティ等の観点から受講者本人以外の参加は認められません。欠席された講義については、録画を利用して受講してください。 |
Q5 | 学習コースを中断した場合、コース参加費は返金されますか? | A5 | 一度ご入金いただいた参加費は返金できません。 |
Q6 | スカラーシップの受給をうけて学習コースに参加し、コースを中断した場合、どうなりますか? | A6 | 受給されたスカラーシップは、全額返納いただきます。 |
Q7 | 講義に遅刻や早退した場合の対応について教えてください。 | A7 | オンライン録画で内容を学習し、テストにも対応してください。 |
Q8 | 学習コースの受講にあたり、必要な準備はありますか? | A8 | 講義はWeb会議形式(Bコースではe-learningも)で行われるため、コンピューター等の端末およびインターネット環境が必要です。 |
Q9 | 講義では、どのようなオンライン会議システムが使われますか? | A9 | Zoom Meetingを使用します。 |